最期のラブレター

2010.02.28 夫が逝った・・・
前年一年は入退院の繰り返し
けれど・・・
私はこんなに早い別れが来るとは夢にも思っていなかった
11月の肺気胸でさえ乗り切った夫だから
そう長く生きられないにしても
「生きているのが不思議なぐらいです」
そう外科医に言われても
私はもう一度は帰られるそう思っていたから

もしかしたら・・・
私は神様からカウントダウンを知らされていたのかも知れない
唯一の救いはお正月家族全員で迎えられたこと
孫っちを抱いた夫の嬉しそうな顔
きっと、最後の笑顔だったんだ

最後の10日間
私達は覚悟は決めていた?!
けれどそれは、夫が死ぬかも知れないと言うことで   
永遠にいなくなるというのはまた別のことだった
矛盾しているけれど、受け入れるには時間がかかる
泣かない日は無いけれど、時間はどんどん前に進む
想い出もどんどん霧の彼方へと・・・

それでも私は忘れない、夫が最期に遺した言葉を
「 母さんが一番大事 その次がおまえ達な 」
それは夫から私への最期のラブレター



君と別れてもうすぐ三ヶ月が来るね
君は無我夢中だったと言うだろう

ワンコの散歩道、小径の曲がり角で君が
いつも僕を捜していること知っているよ

『 あなたが待っていそうな気がする・・・ 』

そう思いながら、僕がいないのを確認すると
涙で前が見えなくなってしゃくり上げている君

僕はそっとつぶやく・・・

『 ごめん・・・ 目には見えないけれどいつも君の側にいる 』

泣いても良いよ、僕が受け止めるから

一人じゃ背負いきれないって、君は言うけれど
君なら大丈夫
だって、今までだってそうだったじゃないか
家の新築のことだって、結局は君が一人でやり遂げた
僕は後ろから見つめているだけだった

これからだって、大変だと思う
古い家の解体・建て替え
ぼんくら一人じゃどうにもならないだろう
君がいてこそだよ

きっと君は今年いっぱいは新幹線並みのスピードで通り過ぎるんだ
でも、君はいつだって一人じゃないんだ 側に僕がいる
生きているときは、嫌みなことばかり言った僕だけれど
だけどね、君が一番大切で愛しい人だったことは
終生変わらなかったよ

美人じゃない君、スタイルも今いちの君
その替わり笑顔は世界中で一番
これからも、泣くなとは言わないけれど
出来るだけ笑顔でいろよ

僕は君に出会えて最高の人生を送ったよ
本当はもう少しいたかったけれど
持ちこたえられなかったな

君を愛している
今までも、これからもずっと愛している
僕は君の守護神となる
そして、君の残りの人生 僕は君の側でずっといるから

別れはいつかの出会いのために
君への最期のラブレター

少年


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このコーナーのMidiは Green Landより
画像はふわふわ。りからお借りしました。